第49回労働教育研究会
日時:2024年7月20日(土) 10:30〜12:00
報告:杉田真衣さん(東京都立大学)
場所 かながわLプラザ9階会議室 & zoom
家庭から学校 または学校から地域、社会へとうまくつながらない子どもたちが年々増えています。外国につながる生徒たち、ヤングケアラー、発達に障害があると言われた生徒たち。中には自分を語る言葉を失い、沈黙の淵に入り込んでしまった生徒たちもいます。定時制・通信制、一部の高校にそうした子どもたちが数多く在籍しています。学校を離れていくそうした生徒たちを見送るごとに敗北感のようなものを感じている教職員もいます。果たして、学校教育が子どもたちに何を与えられたのでしょうか。私たちのできることはなんでしょうか。高卒ノンエリート女性の12年間を追いかけてこられた杉田先生とともに考えましょう。
1 非正規雇用で働くに至った女性たち
2 彼女たちの労働の経験
3 「長く生きていたくない」
4 悩みがあっても相談しない
5 「負担をかけたくない」
6 学校が子ども・若者から奪っていること
7 学校で紡がれた人間関係のその後
8 学校で何ができるか
参考文献:杉田 真衣 (著)『高卒女性の12年 不安定な労働、ゆるやかなつながり』大月書店、2008年