第44回労働教育研究会
日時:2023年3月27日(月)18:30~20:00
場所:zoom
報告:鈴木隆弘さん(高千穂大学) 主催:労働教育研究会、明治大学労働教育メディア研究センター、法政大学フェアレイバー研究所
新科目「公共」が始まって1年が経過しました。
「公共」の教科書を見ると、ほとんどの会社の教科書での記述はこれまでと類似しており、「現代社会」とは変化がないようにも見えます。一方で「公共」のねらいは、「知識注入型の一方的な授業ではなく、生徒が学ぶ主体となる教育を作っていこうという取り組み」であり、「高校生を社会を担う主体にどう育てていくかを主軸にした教育へと改革」するための科目であるという指摘もあります。(倉石寛「『公共』は何を目指すか:「現代社会」を超えて」https://www.kyoiku-tosho.co.jp/news_list/3864/)
今回は、学習指導要領において「現実社会の諸課題に関わる具体的な主題」として示されている「(ウ)職業選択,雇用と労働問題」を中心に、本格化する「公共」実践の在り方について、教科書を元に検討していきたいと考えています。
「公共」については、高等学校2年生までに終えることが求められていますが、それゆえに配当学年に変化が生じ、実施時期(学年)が地域・学校ごとに大きく異なってきています。各地域・学校・学校種における実践の違いと留意点などについても触れることができたらと考えています。